レイニング - ベーシック(基礎)

レイニングホースの収縮について

日時:2013/07/04 12:49
質問者:匿名希望さん
レイニングホースの収縮についてご質問させて下さい。ここ2年程騎乗毎に感じている事なのですが、馬を収縮させる事ができません。現在騎乗している馬はレイニングホースとしてトレーニングされおり、基本的な事は理解している思います。通常の騎乗時に脚やハミを使って一時的には頭を下げさせ収縮に似た状態を強制する事ができても、ハミを許すとすぐに馬が体制を崩してしまいます。ハミを使った時の後肢の踏み込みも充分な状態にはできません。推進がかけられない訳ではないとは思うのですが収縮させる時に必要なリズムとスピードも良く判らずにただ馬を急がしてしまい馬とのコミニュケーションを失ってしまいます。ナミ足、早足、駆足いずれも同じ状態で自分でもハミを使う頻度が多すぎると感じながらも、伸びた体制を許しておくか、ハミを頻繁に使い続けるのか二択となっています。ハミを使えば使う程に本番での騎乗がイメージできなくなってしまい、結果として馬を困らせる事に終止しています。改めて反省してみると正しく推進をかけられているのか?正しくハミを使えているのか?判らなくなってしまっています。
一旦レイニングホースの正しい動きと姿勢とはどんな状態なのか?また収縮を維持するメカニズムについて正しく理解したく、解説いただければと思います。初歩的な事ではありますがどうも自分の中で間違って理解している部分があるのではないかと思っています。
宜しくお願い致します。

アドバイス日時:2013/07/05 20:47
アドバイス
レイニング選手
御質問ありがとうございます。
たくさんの方たちに共通する質問で、と同時に、非常に大切です。

恐らく欧州式でも同じことだと思いますが、馬体ポジションの違いこそあれど、収縮なしに馬術は語れないと思います。レイニングにとって繊細で細かい動きや、瞬発力を持った激しい動きを求める為に収縮のポジションを絶えず要求します。人で言うと中腰で手足を楽に構えていれば、右にも左にも前にも後ろにもパッと飛ぶことは出来ますよね。伸び切ったままボーっと立っていてもこうは行きません。どんな行動でも機敏に動ける様にレイニングホースもこのポジションに瞬時に入れなければなりません。

今からアドバイスすることは調教の完成したレイニングホースで且つ、普段からのコンディショニングもしっかり出来ている事が前提です。
動体推進力
1、ハミ受けを理解し(軽い重いはあったとしても)、しっかりハミを受ける。
2、うなじが柔らかく、推進力を首まで伸ばしてセットする。(=1)
3、脚の扶助による推進力とのバランスを作りながら、前進気勢を組み立てる。
4、ハミ受けの力がうなじ、首、背中、ハインド1/4、後肢の踏み込みまで連動する。
5、リズムよく、歩度もしっかり動き、気勢が生まれる。軽いハミ受けから、推進力のコントロールが出来る。伸縮運動

*静止での推進力の溜めは上記1~5が出来た上で、静止または並足(1~2歩)の小さな力を馬体に溜めて行きます。又は静止したままハミを使って収縮のポジションにセットします。

1、2、3のハミ受けに関しては馬術の基礎ですのでまた、質問が来た時点で詳しくお話し致します。ハミ受け(拳と脚のバランス)が最も重要です。
4は非常に大事なポイントでレイニングホースの場合うなじからお尻までを縦のアークで結びます。これは馬体に推進力を与え、バネを作り、後肢の踏み込みを良くした上で体重を後ろにセットするポジションになります。ライダーは馬のき甲が軽く持ちあがった感覚を身に付けて下さい。
5は推進力から気勢が生まれ、ハミも歩様も軽く感じます。これは馬がシッカリ後肢で踏み込めているな(バランスが後ろに移動)ので、肩も上がり、前肢も軽く動きます。

簡単に考えて頂くとブランコを漕ぐときの蹴り脚と縮み足(?ひざを折る)のバランスが重要で、的確なリズムを持って作用させます。この縮み足が推進力と、その溜を生みます。脚やシート(騎座)の力とハミにかかる力の作用をバランス良く維持した上で推進力を溜めて馬体バネの収縮を作り出します。
また、馬体をバネに例えても個体差もあれば強さも違います。また、伸長が無ければ収縮もありません。
私たちトレーナーはまず受け身で新馬の気勢を利用して馬体のバネを使い伸縮を手の内に入れていきます。完成馬も馬の大きな力を受け身に使って、その力を利用してハミとリズムと力のバランスでバネをたわめて行きます。それを毎日のハミ受け調教によって固着させていくので、日々の調教維持は大切なコンディショニングファクターです。

長くなりましたが本題です。
まず、目標を持った運動プログラムの中に収縮運動を入れて下さい。これは普段から騎乗されているインストラクター又はトレーナーに聞かれることをお勧めします。
ハミ受けをしっかり理解する為には速足から歩度の伸縮を感じ、手綱も二択ではなくせめて三択四択位のつもりで拳を柔らかく感じながら使って下さい。もちろん、しっかりとしたシート(騎座)が前提にあっての拳です。そして脚での推進とそのバランスがあって(ハミ受けが固着した上で)の収縮運動となります。
理想のレイニング演技はルーズレインですが、それに近づくには無理をしないで指示反応が保てる範囲で少しづつルーズにして行って下さい。ルーズだから得点が高いとは言い切れません。しっかり馬がアンダーコントロ-ルされた上での難易度の高い演出とご理解下さい。

また、この件に関しては書ききれない事が多いのでハミ受けを含め今後、幾つかのご質問の中からポイントをお話し致します。写真は私が座学講習で使っているモデルです。うなじの緑のゴムがハミ受けからの小さな推進力を生む力、手から手綱、ハミを通じて(ハミ受け)赤いゴムでのハインド1/4まで連動してを動かし、後肢の踏み込みに力が伝わる説明ができます。
コメント・御礼 1.
質問者:匿名希望さん 登録日時:2013/07/24 19:02
解説とアドバイスありがとうございます。他の方の質問に対する回答も合わせて考えてみています。自分の問題点と馬の状態を整理しながら少しずつ試していきたいと思います。今後も宜しくお願いします。
コメント 2.
アドバイザー:玉置 徹選手 登録日時:2013/07/26 07:16
上記、動体ロジックを理解した上で、収縮は推進と拳のバランスが全てです。また、馬(調教度)が全てのレイニングホースです、実際に馬を見てみないとどの程度調教が固着しているか、またまだ調教中なのかがわかりませんので非常に抽象的にしかアドバイスできておりません。ただ、どんな馬でも兎に角、拳を柔らかく使う様に意識してみて下さい。騎乗が出来た上で最重要視される事は拳です。ご自分の人差し指を馬の口角に入れて動かす感覚を手綱を通して感じられるかがポイントです!暑い中、人馬ともオーバーワークにならない様にお気を付けて練習してみて下さい。コメント、ありがとうございました!